福岡地裁で21日に予定されていた刑事事件の判決公判が、開廷できないトラブルがあった。被告の弁護士が法廷に来なかったため。同じ法廷で別の裁判が始まる時間が迫ったことから、22日に改めて開くことになった。
予定されていたのは、死体遺棄などの罪に問われた北島誠被告(38)の判決公判。開廷予定時刻の午後1時10分に裁判官と検察官、被告の姿はあったが、弁護士はいなかった。同15分ごろ、法廷内で書記官が弁護士事務所と思われる連絡先に「先生はいらっしゃいますか?」と電話し、裁判官に「明日と勘違いしていたようです」と伝えた。
被害者の関係者とみられる傍聴人もいたが、同20分からは同じ法廷で別事件の裁判も入っていた。吉野内庸子裁判官は、被告に「弁護人が期日を明日と勘違いしていたようです。今から他にも裁判が予定されています。改めて日をとり直します」と宣告した。
地裁総務課によると、言い渡しの延期は「裁判官の判断」という。法廷の外では「2時間待ったのに」と話す男性もいた。(角詠之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル